2018-08-06
忘れてしまう病気
暖めるために増やす灯
本当に大切なのは少し
火が弱くては見つけられないから
無理矢理、笑って蝋を溶かす
「さようなら、また今度ね」
なんて、
簡単に嘘吐くの
慣れてしまったけれど…
ねえ、わたし、歌を聴きたいわ。
死んでしまうその時、忘れないように
いつか、忘れていくことさえも忘れてしまうの
だけど、わたしはこの歌を歌って踊れますように
透明な奇跡を色付ける君の声を
また聴きたくなるように
秘めごとを持つ苦しみは誰にもわからないけど
記憶で生きる
そうすれば,本物なんていらないから
最後はわたしが
初めて嘘を吐くの
「さようなら」
「いつか、また会えるさ,」
響く胸の音
繋いだ手
血と空の混じった水
過去に捨てた声も、すべて愛しい
最後に見た明晰夢
新しい体温が君にまた届きますように
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